アフリカ羊のゴウと赤ちゃん

c0226907_20413079.jpgアフリカ羊のゴウがこんなに立派になりました!写真右:現在のゴウ
写真左:息絶えかけた生まれたばかりのゴウ(2,009年4月14日生まれ)

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アフリカ羊につきましては、だいぶご無沙汰をしてしまいました。というのも、かれこれ1年前になりますか、私が怖~い思いをしたからです。

1年の間にアフリカ羊もメンバー交代がありました。当時のボス、ホッパーも今では不在。ご近所の方に当時よりいたメス ジュデッタとともに譲りました。
現在の群れはゴウを筆頭に5頭のメスで構成されています。私が名付けたメイも健在です。
昨日、羊小屋から奇妙な鳴き声が聞こえましたので1年ぶりに勇気を出して小屋に入りました。小屋に入るとなんとも かわいい羊の赤ちゃんが飛び出してきて私の周りをピョンピョン飛び跳ねるではありませんか。なんと かわいらしい。鳴いていた原因は、ご飯を食べに赤ちゃんのもとを離れた お母さんを探していたのでした。お父さんは、もちろんゴウ。ゴウのかわいい赤ちゃんを見ることができました。
c0226907_033325.jpg写真:2,011年2月25日生まれの赤ちゃん
私に恐怖を与えたのは、ホッパーでした。彼の角は硬かった。今も あの情景がよみがえってくるほどです。あの時もちょうど赤ちゃん誕生で小屋に入ったときの出来事でした。お腹をすかせたメス(メイ)が、二本足で立ち上がりオリーヴの葉を食べ始めました。アフリカ羊はオリーヴの葉が大好物。地面に近い葉は食べつくされ、立ち上がらないと届かない高さに葉はありました。
メイの頭の高さにひょいと枝を曲げると、メイは喜んで食べ始めました。それを見ていた群れが、あっと言う間に私の周りを取り囲み…最初は、かわいいなと思った私でしたが、ずっと枝を支えるわけにもいかず 一瞬、手を離しました。すると、私のお腹辺りでカチカチと音がするのです。なんだろうと思って見ますと、ホッパーが「もっとくれ」というように角で私をグイグイ押しているでは ありませんか。カチカチと音がしていたのは、首から提げていたニコンのカメラを角で小突いていたからでした。


「これは困った。まだ欲しいらしい。」私はまた枝を曲げて羊たちに葉を与えました。ところが枝の葉がなくなると、カチカチと音がする。ホッパーがグイグイ あの角で小突いてくる。「こんなことをずっとは続けられない。小屋から出たい。でも、絶対に後ろを向いてはダメだ」と心の中で考えました。「ニコンのカメラがダメになるかもしれない。でもカメラが防御になってくれている。」
その日たまたま持っていた携帯でスタッフを呼びました。でも、電波がないカンティーナで働いていたスタッフたち、目と鼻の先の出来事であるのに誰にも気づいてもらえない。なんと恨めしいことか。
そうだ、羊担当のアリはトラクターに乗っているかも。すぐにアリの番号を探しました。そうしている間もホッパーの反撃は止まりません。やっと、アリに連絡が取れ、羊の群れから開放された時の安堵感。それ以来、小屋にも近づけずにいました。でも、ゴウはとっても優しい。そういえば、ホッパーの攻撃にも無言で耐えておりました。
今は5頭のメスと生まれたばかりの赤ちゃんと暮らしています。
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# by bulichellanippon | 2011-03-01 20:45 | 動物

DOCG スヴェレート

ブリケッラ農園のオーナー宮川氏がVal di cornia(ヴァル ディ コルニア地区)のワイン組合理事長を務めてから4年目に突入。その間、彼が挑んだことは我らが街スヴェレートのワインにDOCGの印紙貼付をすることでした。この計画が企画されてから、すでに2年経過しておりますが、そろそろ最終段階に入ったようですので、皆さまにお知らせいたします。本当は、もっと前にお伝えしたかったのですが、このDOCGの件では長い長いストーリーがあるのです。
ヴァル ディ コルニア地区はピオンビーノ・スヴェレート・サセッタ・サンビンチェンツォ・カンピリア マリッティマなどの街で構成されています。ワイン組合の会議でいつも議題に上がったことは、DOCGスヴェレートとDOCGヴァル ディ コルニアの違いでした。DOCGスヴェレートとなればスヴェレート以外の街のワイン製造者たちは納得がいかなかったからです。それでも宮川氏はDOCGスヴェレートに夢とロマンを抱き続けました。

DOCGとは保証付き原産地統制名称。1,980年に品質規定の最上級ワインとしてDOC(原産地統制名称)ワインの上に設けられたものです。熟成・アルコール度数・生産量などの規定に加え、ボトルの口の部分に印紙貼付が義務付けられます。キャンティーのワインは最もポピュラーなイタリアワインでボトルの口の部分に黒の雄鶏マークが貼付されていて、皆さんもよくご存知と思います。マークはこれからのお楽しみですが、スヴェレートのワインたちも あのように装飾されるのです。

組合会議で行き着いた結果を皆さんも知りたいですよね?
それは、また次回発表とさせていただきます。(多分夏ごろになると思います。)ここはイタリアですから、全てがスローライフなのです!
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# by bulichellanippon | 2011-02-26 23:58 | 農園や近郊でのできごと

いのししと並んで走る

日曜日は あまりパッとしない お天気でしたが、知り合いを尋ねて友人たちと遠出しました。
同じトスカーナで暮らしているので気晴らしにと思いきや、大変な旅になってしまいました。
というのも、トスカーナの街作りは敵からの攻撃を防ぐために丘の上に集中しているからです。
道はご想像の通り、くねくねとした山道が続きます。
車に弱い私はすっかりバテてしましました。
その帰り道、マッサ・マリッティマからモンティオーニを通ってスヴェレートに向かう通りを走ることになりました。夜中は電灯もなく 真っ暗で、何か起こっても携帯電話が使えない森の中を通過する「けものみち」なのであります。私は暗くなると この道は通りません。今までにも車の真ん前を大鹿が横切ったり、いのししとぶつかったりする事故が幾度と起きているからです。いのししとぶつかって、いのししが死んでしまうと大変です。警察を呼んで事情聴取、車は壊れる、いのししは持っていけるのかと思えば警察のもとへ。散々です。

車の時計をふと見ると、まだ18時を少しまわったくらいでした。それでも雨が降ってきたせいもあり、周りは薄暗く人でもなく寂しい「けものみち」。
ふと左側を見ると、アスファルトの上を大きな犬が走っていました。大きな犬だなぁ。よく見ると、いのししです。
体長1mはあったでしょうか?大きい。しばらく一緒に走りましたよ!

いのしし狩りのチーフに今年のいのしし収穫の成績を尋ねました。
「200頭は見たな。でも、60頭しか獲れなかった。」
「いのししの頭は通常捨てると聞きましたけれど?」
「あれは、仕留めた人のトロフィーさ。今度、ブリケッラにも持ってこようか?剥製(はくせい)にして飾ってもいいし、食べてもうまいぞ!」
有機栽培をモットーとするブリケッラ農園と いのししの剥製は似合わないなぁと思いながら、でもヒゲをそってぐつぐつと煮た いのしし料理は、いつか…と想像した私でした。
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# by bulichellanippon | 2011-02-25 00:50 | 動物

地方TV局がやってきた

「社会的な貢献をしている農園巡り」と題して地方TV局の人々がやってきました。
天候にも恵まれ、昼前から長テーブルの上に近辺で収穫されたばかりの青々とした ほうれん草やキャベツ、数種類のジャム・ハチミツ、農園のオリーヴオイルとワイン、今朝焼きたてのパンとスキアッチャ(ピザ生地にオイルと塩をかけて焼いたもの)、チーズやサラミ、パスタなどを並べました。
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農園のバンでワインを運んでやってきたステファノ。「いただきまぁす」とスキアッチャをかじってぱくり。そのまま消えてしまいました。
口をあんぐり開けている私を見て、オーナーは「ひっくり返せば見えないよ!」と籠の中のスキアッチャの頭とお尻をひっくり返しながら「ちぎって、ちぎって!」と私たちスタッフにもご馳走してくれました。
おいしい!作りたてのスキアッチャは かじると、オイルが染み出し塩加減も絶妙(書いているだけで口の中に香りが広がります)!「もうちょっとどう?」なんて、TV局の人たちが来た頃には無くなる!なんて心配しながら、ちょっとづついただきました。まるでネズミたちがかじったみたいでした。
社会的な貢献…とは?と思った方もいらっしゃると思いますので、少し説明させていただきます。
ブリケッラ農園は今までに日本の引きこもりの青年たちを援助したり、イタリアの服役者が社会復帰できるよう労働研修の場として共に働く環境つくりに協力してきました。
TV局の人々がやって来て撮影が始まりました。ワインを飲んだりパンをかじったり楽しそうでした。
地方TVの放送が楽しみです。
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おまけ:おなか丸出しのおじろです。
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# by bulichellanippon | 2011-02-23 01:11 | 農園や近郊でのできごと

メルローの一年をおいかけて 2 グイヨー剪定法

メルローの一年をおいかけています。今日はグイヨー選定法についてです。
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写真:グイヨー剪定法

基本の剪定法は、くの字に曲がったブドウの木の枝を8本切る。切るときの注意は8本の枝のうち、4本は根元から切り落とし、残りの4本の根元に生えた2つの芽を残しながら枝を切ることである。このことは以前もお話ししました。
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写真:基本剪定法

それに加え、病気にかかったブドウの木の剪定方法があります。これはおもいきった方法で、くの字に曲がったブドウの木 自体を切り落とし、8本の枝の一本を選び、(7本はカットする。)その枝を軸として育てていくグイヨー法です。
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基本法とグイヨー剪定法で育つぶどうの芽の育ち方にも注目していきたいと思います。
グイヨー剪定法で残された新しい枝にも、かわいらしい芽が顔を出し、息づいているのが分かりますか?
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訂正:今年の復活祭は4月24日です。失礼いたしました。
農園オープンは4月からとなります。
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# by bulichellanippon | 2011-02-19 23:42 | 有機栽培
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ブリケッラ農園に腰を下ろして 早6年。有機栽培のぶどう オリーヴ 野菜 果物に囲まれた生活の中で 心がビオになっていく そんな農園で起こるできごとを お伝えしたく 四苦八苦で取り組んでおります。


by bulichellanippon
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